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スタートアップと協業し「手書き AI OCRソリューション」を提供開始

~企業の業務プロセスを変革し働き方改革を支援~

キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)と株式会社Cogent Labs(代表取締役:飯沼純・エリック ホワイトウェイ、以下コージェントラボ)は、AIを活用した手書きOCR※1分野で協業し「手書き AI OCRソリューション」を11月より提供開始します。両社は、本ソリューションによりお客さまの業務プロセスの変革を実現し働き方改革を支援します。

働き方改革により労働時間短縮に向けた取り組みが進む中、日本の労働生産性は主要先進7か国中最下位、米国の約6割の水準に留まり、さらに2030年には1000万人の働き手が減少すると予測されています。生産性を阻むひとつの要因としては日本の紙中心の煩雑な業務があり、ワークスタイルの変革を進める上でも、紙帳票の電子化や紙から業務システムへの入力業務の効率化が課題となっています。

このような課題に対応するため、キヤノンMJはコージェントラボと協業し「手書き AI OCRソリューション」の提供を11月より開始します。本ソリューションは、コージェントラボのAIを活用した手書き文字デジタル化サービス「Tegaki」とキヤノンの画像処理技術によるOCR開発キット「Rosetta-Stone-Components」を連携させ、活字と同様に手書き文字も高精度に自動認識させることで、紙文書からのエントリー業務全体の効率化と業務品質の向上を実現します。

従来の手書き帳票は、文字を認識する際に筆跡や罫線、傾斜、背景色等がノイズになり実用化が難しいケースが多々ありました。本ソリューションは、「Rosetta-Stone-Components」の画像補正や文字認識技術により前処理を行い、読み取りやすい画像を作成した上で「Tegaki」を活用し、自動認識が難しい手書き文字をすばやく高精度にデータ化して必要な情報を抽出します。「Tegaki」は文脈から文字を認識する独自開発のAI技術でデータを処理し、ディープラーニングで学習させることで読み取り精度の継続的な向上を可能にし、実証実験でも手書き文字の自動認識率を大幅にアップすることに成功しました。また、キヤノンMJは、本ソリューションと確認や修正作業の手戻りを効率化する「定型・非定型OCRソリューション」を組み合わせたり、業務システムと連携させるなどお客さまのご要望にあわせたシステムを構築します。

コージェントラボは、今後、多数の事例をもとに「Tegaki」の読み取り精度をさらに高め、企業のエントリー業務全体の効率化を支援します。一方、キヤノンMJは、入力から保管、検索、帳票出力までのトータルドキュメントソリューションに加え、業務プロセスを管理するBPMや作業を自動実行させるRPA、ドキュメントに関する各種コンサルティング、BPOなどを組み合わせ、お客さまの業務プロセスの変革を支援します。

近年、キヤノンMJは、優れたAI・IoT関連技術を持つスタートアップ企業と積極的にアライアンスを進めることで新ビジネスの創出を進めています。コージェントラボはキヤノンMJがLP※2として出資する「FinTechファンド」※3の投資先であり、本協業は、キヤノンMJのドキュメントソリューション領域におけるAI分野でのオープンイノベーション第一号となります。
キヤノンMJは本ソリューションを金融、流通、製造業などの大手企業を中心に拡販し、お客さまの業務プロセスの最適化を実現し。働き方改革を支援していきます。

※1OCR:Optical character recognition(光学文字認識)。文字画像をスキャナー等で読み取り、コンピュータが読み取れる文字コードに変換するソフトウェア。紙に記載されている文字から手入力する作業を自動化する事が可能になる。
※2 LP:リミテッド・パートナー。ファンドの出資者
※3 FinTechファンド:SBIインベストメント株式会社が無限責任組合として管理・運営するベンチャーキャピタルファンド

サービス料金

「Tegaki」サービス概要と特徴

サービス概要:
「Tegaki」は、製造、販売、金融、医療、サービス、教育など、あらゆる業界で使われている手書き帳票に書かれた文字を、高精度に認識するサービスです。読み取る帳票をWEB ブラウザ上で指定することで、手書き文字と活字を同時に認識することが可能です。データの認識と読み取り結果はAPI で提供するため、現在ご利用中のシステムと接続して手軽に導入できます。

1.学習性(読み取り精度の継続的な向上)
ディープラーニングを活用したアルゴリズムから構成され、データを処理しながら学習することで、読み取り精度が継続的に向上します。

2.拡張性(他言語への対応、業界用語への対応)
トレーニングデータを準備する事で他言語の手書き文字読み取りに適用可能。また、言語モデルを備えており、業界特有の言語モデルと連携すれば読み取り精度を高めることが可能です。

3.利便性(プロセスの簡素化)
活字・手書き文字双方に加え、チェックボックス・丸囲い文字などを一つのサービスで読み取れるため、フォーム毎OCR との使い分けや選別をする手間が不要です。

ドキュメント 入力ソリューション

キヤノンMJは、お客さまにドキュメントイメージングの運用ノウハウのコンサルティングから、入力ソリューション、文書管理、アーカイブソリューション、帳票出力ソリューションまでを提供します。また、集中、分散入力に最適なデバイスの提案やBPO業務なども請け負います。プロセスを管理するBPMや作業を自動実行させるRPAを組み合わせることで、お客さまの業務プロセスを変革します。

本件に関する報道関係者からの問い合わせ先
株式会社 Cogent Labs
Tel:03-6773-1836
メール:[email protected]